2008-05-04 海に呟く 詩 真夜中の突然の電話海が見たいと呟いた君の声がどこか落ち込んで聞こえた翌日の出社前に二人で海に出掛けた潮風にスカートを揺らしながら素足で走り出した君を追いかけ誰もいない砂浜を走る空はどこまでも青くとても風が強い日だった波打ち際で白波と戯れながらはしゃいで手を振る君の姿に僕は思わず頬を緩める緩やかな弧を描く水平線に向かって来てよかったとそっと呟いた