2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春の妖精

ふわりと気ままな風に乗り野山に街にやって来た小さな春の妖精たちが草木の花を咲かせています綺麗な花を咲かせています

夕焼け

旧校舎の屋上で冷たい手をこすりながら君と一緒に見続けたあの日の夕焼けの色と匂いを僕はきっと忘れない

秘密の場所

そういえばここに来てぼんやり時間を過ごすのもいったい何度目だろうとふと我に返る辺りを包み込むような淡い光に目を細め遥か遠くにあるはずの我が家を探すそれは現実逃避だねと貴方は笑うかもしれないけどでもわたしにとっては大切な場所と時間なの

桜と城

何度目の春が来たのかもう定かではないいつも変わることなくこの時季になると枝一杯に花を咲かせ光と香りを辺りに放つそして水面に映る相棒をぼんやり眺めながらうたた寝するのがわたしの楽しみである

歌姫

ラテン調の曲に合わせ激しく踊る舞姫たちその中でもひときわ艶やかに軽やかにステップを踏んでいた君の姿が今も目に焼き付いて離れない

ファインダーの向こう側

その景色にカメラを向けたときたまたま視界に入ってしまった人が振り向くとわたしを見て微笑んだちょっと驚きながらもわたしは少し照れながらカメラのシャッターを押したファインダーの向こう側にもこちら側にも変わらず景色がある 人がいる当たり前だけど …

薄明の空

薄明の空を音もなく切り裂く飛行機雲やがて世界は艶やかな帳に包まれ深い眠りにつくだろう

山になる

木々が互いに肩を寄せ合い草々の謳歌がこだまする人跡未踏の山間部甘い空気を胸一杯に吸い込み静かに瞼を閉じると私も山の一部になった

春を待ちわびるあの木のように僕の心は貴女のことで一杯で取るものが手に付かない僕は胸の内にあるこの花を咲かすことができるのだろうか貴女は立ち止まってこの花を見てくれるだろうか