2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夜雨

いつもあなたに逢いたくてただ声が聞きたくて時を刻む秒針とともに眠れぬ夜を数えるどれだけ募らせても声なき想いはあなたに届かない分かっているそんなの分かっている当たり前のことなのにそれがただ悲しくて

綿雲

洗濯かごを両手で抱えベランダに出たところで思わず足が止まる柔らかな日差しにほんのり染まりながらゆったりとただよい流れる綿菓子のような雲のかたまりふと我に返り大きく伸びをしてから目を閉じて深呼吸今日も一日いい日でありますように

空の色

暮れなずむ景色が涙で滲みカメラを下ろして目をこする心が痛むわけは自分でも分かっているだから神様あと少しほんの少しだけでいいからこの空の色を留めておいてもらえませんか